10 章 悪性貧血   過去の病
博士は三ヶ月に一度位二泊三日で温泉旅行を楽しんでいる。

普通のサラリーマンが働いている時に旅行に行く、そしてサラリーマンが休む時忙しくなる。

いつもの様に一ヶ月前あたりから張り紙で休暇を患者さん達にお知らせをして、今日は温泉に出かけて行った。

そんな訳でこの章では博士の話の代わりに筆者自身がお話をする事にします。

この小説を説明したページにも書きましたが、生きている間病気一つしないで過ごせる方は希でしょう。

家族を持ったらそれなりの稼ぎを達成しなければいけません。

その為に 病気をしたらどうしましょう と保険に入ったり 子供の教育資金はどのように捻出しようか とか。

公機関の発表するような平均的収入のお父さんは考える訳です。

収入保証をどの位にするか。  ある日突然収入が途絶えたら。・・・・ 

本当のお金持ちの方には保険等必要無いと思いますが、それは庶民の考えでしょうか。

どんなに頑張って見ても、保険金5千万位までの掛け金が精一杯でしょう。

お金持ち家族にはそれ以上の蓄えが有るでしょう。   人の財布は分りませんけど。

そんな事を言ってる筆者も此のたび目出度く、保険の満期を迎えました。 一度も保険金を受け取らず。

この10章はかなり希な事例ですが、こんな事に遭遇している人もいるのかと、一知識として下さい。

最初に悪性貧血の言葉を聞いたのは、何年前になるか忘れてしまった。

30年以上も主治医となっていた開業医が体調不良で閉院となってしまったから、今となっては調べようも無い。

始まりは、どうも疲れが取れない期間が続いた為主治医に相談した。

検査の結果、貧血を起こしているとの事、最初は増血剤(鉄分)を処方されたが余り芳しく無い。

一ヶ月経った頃、先生が悪性貧血の話をして来た。それと、ようやくその悪性貧血を直す方法が見つかった事。

その先生も貧血と分った時直ぐにその事を持ち出さなかったのは、まだ一般的に知識が広まっていなかった為。

いつまでも改善しない私の体調を見て調べ上げてくれたようだ。治療方法が確率していなければその時点では、

悪性貧血と診断され不治の病となったのだ。

この先生からの処方は3年に一度のペースで10回から15回、注射でビタミンB12を体内に蓄積させると言う物。

口から入る食物からB12を摂取出来なくなっているので静脈注射で補ってやる。

このスパンを何度か行っている時に主治医が閉院してしまい1年が経つ頃、体調不良が襲って来た。

主治医が閉院したので次の主治医を見つける事にした。 運良く良い先生を見つける事が出来てまず、花粉症の

薬を処方して頂いていた。

私がこの小説 博士のマッサージを書けるような切っ掛けを頂いた先生である。

最初に今までの経緯を話たら 今はB12の値が分りますよ と言われたので検査した。

結果は 294 初めての事でこの値がどのような物か分らない。正常範囲は 233 から 914 との事。

体調不良になったのは、先生にお世話になり始めてから1年経つか経たない頃であった。

十年以上忘れていた体調不良なので原因が貧血で有る事に気がつくのが遅れた。

ようやく、それに気づいてB12による貧血の事を先生に話したら、B12の値を調べましょうと言われた。

結果は 282 前の検査から5ヶ月後位である。

実際の経緯は、最後にB12を注射してから2年後位に主治医が閉院して、次の主治医となる先生に花粉症の薬を

頂き、花粉の季節が終わった頃不調になった。ゴールデンウイークの休暇中にやりたい事が有ったが、どうも体調

が悪く行う事が出来なかった。後の休暇日に意を決して行ったが、 (新築した家の床下掃除) 疲れがなかなか

取れない。 それからの行動はB12値の表に記したようになる。

実際にB12をどのように体内に入れたかは、ネオラミン・スリービーと言う静注用液で有る。これを5パーセント

のブドウ糖液と共に注射する。  最初の頃はB12の濃縮が未熟で注射器の中の薬液はかなり薄いピンク色で

有った。  現在は色々な物にB12が入っていて、そんなにB12って役にたつのっと思う。

実際、このネオラミン・スリービーは神経痛、筋肉痛、関節痛、の薬。 つまり、腰痛の薬で有る。

これを使用し始めた頃は先生がこう言った。  悪性貧血専用の薬液が無く腰痛の薬を使っている、だから保険的

には腰痛の治療になると。 大人の事情はともかく私の体が元気になれば良いです。

今はどうなのでしょう、B12だけの薬剤って存在しているのでしょうか。

私はギックリ腰の腰痛持ちですから、非常に都合の良い薬です。

今はB12の値を定期的に調べて、これからどのような摂取の仕方をすれば良いか考えています。

その成果が出ようとしています。  

これから先ずっと検査をし続ける訳には行かないからです、費用も掛かりますし、お医者さんごっこを何時までも

続けられません。 有る程度パターンが分れば、当てはまる月に検査をする程度で把握出来るでしょう。

それを見つけるのがB12値のグラフです。

この試みをしようと思ったのは、主治医の先生がこの腰痛の薬を私以外の方に使用しなかったからです。

そうすると何が起こるかと言うと薬液の無駄が出来てしまうからです。

この薬液は栄養ドリンクの瓶の様な色をしたアンプルに入っていてその使用期限は1年半。

薬液の販売単位は10本、 最初に使用したのは15回だから5本余っていた訳です。 次に注射しようとした時、

その5本はすでに使用期限が切れていました。

そこで昔のある経験からB12の摂取方法を考え付きました。

それは、注射するスパンを短くする事です。  つまり、血液中のB12の濃度を常に上げて置く事です。

経験した有る事とは、25年位前、半導体製造工場で純水製造装置を受け持っていて、純水として使用出来る純度が

低下すると、再生行程を行ってまた純水を製造出来るようにする。 この時の経験から生まれたものです。

どのような事かと言うと、先輩から教えられた通りに行うと5時間以上時間が掛かります。

2床3塔、 2B3T型純水装置と言う装置で、前後にカチオン樹脂、アニオン樹脂が入っておりその樹脂に塩酸、

水酸化ナトリュウムを通水してそれぞれ吸収したイオンを吐き出させる、2メータ以上の塔の上部は液体だけで、

樹脂が無い空間が有ります。それぞれの薬液は上部から侵入しますから上部の水部分の濃度が上がるまで樹脂には

薬液が浸透しません。 せっかくの薬液も薄められてしまいます。

そこで塔の中の樹脂上面すれすれまで水を抜いてから薬液を注入する。

これに関しての説明はこの位にしますが、このように色々工夫したお陰で再生時間を最小で2時間16分にする事が

出来た。  キーワードは濃度です。

B12の話に戻しますと、注射を間隔を開けてだらだらと行うより、腕の注射あとの様子を見ながら出来る限り間隔を

少なくする。  その様子が下の表です。 最初は一週間に2度ですが今度は1週間に3度としました。

そして回数も10回として薬液の購入単位以内で、無駄が出ない様に配慮しました。

その成果はまだ途中経過に過ぎませんが、良い結果が出ていると思います。

検証 1 薬液の量を減らす事が出来た。(医療費削減)

検証 2 15回行った時よりも初期B12値が高い。  最後の注射日より数えて、2度目の方は約5倍ほど日数が

経っているのに、B12値は約倍の値をたたき出している。 ちょっと早過ぎたか3日目での値は19697で、

とてつも無い数値になっている。(この数値は除外してグラフには記さない事とする。)

検証 3 B12薬液だけでは注射出来ないのでブドウ糖液と混ぜて行うが、血糖値を少しでも気にしている者に

とっては、ブドウ糖摂取が少しでも減らせた。

最初20パーセント溶液しか無いと言われたが、頼んで5パーセント溶液を用意して頂いた。

昔の主治医がよく言っていた ツッカ5プロ これが耳から離れない。

検証 4 B12値が高く出た事で、これから値がどのように変わって行くか、注意して行かなければならない。

これは、前記の純水装置での再生失敗例として純度は高いが純水の採水量が低下してしまうと言う事が有った。

まだ途中経過であるが、2010年7月か8月まで値が持てば、前回の時と同じ期間B12を保持出来る事になる。

同じ期間で有っても、今回の試みは成功と言えるでしょう。

そして、一定の周期が確立出来れば今後の体調管理に役立ちます。

このグラフを見れば一目瞭然です。

二ヶ月に渡って15回注射をするより、一ヶ月間で10回注射する方が結果が良く出ました。

グラフの中にミス?と書かれているいる部分ですが、B12を吸収出来ないので値が注射以外で上昇する事は

あり得ないはず。 しかし、同じような周期での値はどのように解釈すれば良いのでしょうか。

お医者さんでも学者でも有りません筆者にしてみれば現象を見て確かめ、推移を見る事位です。

お腹の中はまったくのブラックボックスです、B12がどのように蓄積されてどのように消費されて行くか等、

まったく分りません。

上記は血液を作る為の一つの部品に過ぎないB12だけの事ですが、体の為にはもっと色々な要素が絡んで来ます。

このB12の件を起点として最低線これだけは記録して行こうと、記録を取り始めたのが下の表やグラフです。

上の表を見てもらえば赤血球数がB12の値以外にも関係している項目が有る事が分ります。

私の場合は銀杏でした。 (万人に当て嵌まる訳では無い事は最初から述べている通りです。)

会社の引越で山麓近くの工場に移ったら、事務所の出入り口の所に大きな銀杏の木が生えていて、3年後位から

大量に銀杏を収穫出来ました。

銀杏が嫌いではなく喜んで収穫して、臭いのを我慢しつつ、食べられる様に処理して行き、最終的に一年中食べられ

るようになりました。

この銀杏の写真は収穫年の次ぐ年、11月に冷凍から解凍した物で

素晴らしい銀杏色をしています。 (収穫してから一年経過)

このような状態を作り上げるのに試行錯誤して3年かかりました。

表のように2007年11月から日に5粒、2008年10月から日に8粒

食べるようになりました。

銀杏を食べるのを止める切っ掛けになったのは、会社を辞めた年から今まで手に入っていた銀杏が手に入らなくなり

どうしようかと考えた末、ネット上で銀杏販売しているサイトにメールを出した事から始まりました。

その時のメール文を載せます。    *    *    *     *

○○店長様    銀杏について教えて頂けますか。

私は毎年仕事先に生えていたイチョウの木から銀杏を頂いて来ましたが定年の為今年は
どうしょうと思いネットで探しています。

私の場合10月中には拾い終え11月上旬には処理を済ませていました。
貴社の場合出荷が12月との事ですがいちょうの木によってそんなに収穫時期が違うのでしょうか。

私の欲しい銀杏の状態は果肉を除去して水洗い後天日干し2日間(日6時間程度)した物です。
サイトには何日もかけてじっくり乾燥させると有りますが過乾燥されますと処理に困る事態になる事が有ります。

今年は去年採れた物がまだ沢山有りますので取りあえず4kg位試してみようと思いますが。

去年の銀杏を妻と二人で毎日8粒づつ食べています、食卓に出る時はサイトに有る小粒で甘い!の字の下の写真と
同じ色を保っています。      *       *       *      *

銀杏販売サイト    ○○商店です。
お問い合わせ頂きまして、誠にありがとうございます。

こちらの銀杏は山での収穫になりますが、やはり10月中に収穫、11月に処理ということになると思います。

ただ、商売上、出来上がったらすぐに入荷する訳ではなく、ある程度まとまった量に達し、選別が終わってから
でないと、入荷しませんので、その分遅れることになります。

また、天候によって乾燥が遅れる場合もありますので、余裕を持って12月から発送開始とさせて頂いております。

こちらでの銀杏処理方法は、昔から代々伝わるやり方のようです。
過乾燥かどうかは分かりませんが、3月末頃になると銀杏の重さが1割以上減って中の実が固くなり
食べられなくなります。

4月に入ったら食べないように、わざとそういうやり方なのでしょう。

「銀杏は、冬に食べる物です。季節外れに食べ続けると、かえって体を壊す原因にもなりかねませんので、
注意が必要です。」    *         *        *       *

筆者から返信   質問の回答有り難う御座います。

季節外れに銀杏を食べてはいけないとの事初めて知りました。
料理屋さんなどで茶碗蒸しに時たま入っていることが有りますが
季節を問わず。  あの銀杏はどのようにしているのか不思議ですね。

この所何年か年を通して食べていますが、このようだとどのような不具合に遭遇するのか教えて頂けますか。

           *           *        *        *

販売サイトから     スタッフの間で、今回の銀杏の件が話題になり、
健康に良いと思って行っていることを否定するのは、いかがなものかという意見が出ました。

季節外れの物を食べると、どうなるかということの、科学的根拠は出ておりませんし、昔からの慣習が
必ずしも良いとは限りませんので、ご自分の信じる方法を取られるのが一番よろしいと存じます。

栽培された銀杏を扱うところでは、 1年を通して使用できるよう収穫から処理に至るまで
様々工夫しているようですが、残念ながら当店では、 そういう情報を持ち合わせておりません。

地元に伝わる昔ながらの方法で処理した天然物を、 そのまま販売しているだけとなっております。

天然の銀杏は小粒ですので、4Kgもあれば結構もちます。
お口に合うか分かりませんが、ご検討頂けると有難いです。

          *            *         *       *

筆者からの返信    私事の今回の件で○○商店の方々に迷惑をお掛けしたかも知れません。
素人の行動に対して色々話されたのでしょうか。

私としては今回の知識は余り聞いた事が無く、昔から御商売なされている方の話しとして
もっと詳しく知りたいと思った次第です。  そして、
> 健康に良いと思って行っていることを否定する との事ですが
素人が勝手に思っていることだけですしもし、ほんの僅かでも体に変調を来す要素が有るなら知りたいですね。
昔からの知恵には私は尊重しております。

今回の件に対してのお礼になるかどうかわかりませんが、素人なりに試行錯誤して来た事を書いて見ます。

最初の内は採れる量も少なくサイトに有るように炒って食べていましたが、段々収穫量が増えて来て
保存に失敗する用になりました。 それと、食べる度に炒るのは大変な手間となります。
最終的にたどり着いた方法は。

果肉を取り水洗いをして直ぐに天日干し。 朝の9時頃から午後の1時過ぎまでかかりましたので
その日の天日干しは3〜4時間位。 次の日9時〜3時まで、 次の日も同じ
そして、処理へと行きますが全てを一度に出来ませんので、最初から最後の分までに乾燥状態が違って来ます。
量としては3−6板(90センチ−180センチ)の樹脂板を菓子折箱の蓋状にして銀杏が3センチ位の高さ
になる量です。
一回に処理出来る量は3kgがやっとですから、暇な時間とか天候によって出来ない日が続いてしまったりと、
そんな訳で一ヶ月位要してしまいます。
まず、殻を取り除きフライパンに入れて煮上げます。 煮上がりますと穴あきお玉等で擦ると薄皮が剥がれて
きますので水を入れながら薄皮を取り除き、直ぐに冷蔵庫で瞬間冷凍してから冷凍庫保存します。

食べる時は小皿の中に食べる分だけ置き水を浸して、電子レンジで暖めるだけです。
仕上がりは非常に綺麗な銀杏色を保っています。
 ここでどのような物か見て頂くために、今暖めた物(去年の物)を写真に撮りました物を添付します(妻が居な
かったので私が見よう見まね状態でしましたので出来上がりが不安ですけど)。

処理に時間がかかると(後先で二ヶ月近く)最後の物の中には殻をむいたとき、黄色く堅くなっている物が
増えてきます、 一粒一粒の出来不出来が有るかと思いますが、最初に処理が出来た物でも食べるため
暖めた時の僅かな色の違いで良い物と悪い物が多少有るのかなと思います。
色々お手間を取らせまして申し訳有りませんでした。

      *          *          *          *

販売サイトから     ○○問屋   ○○商店です。

迷惑だなんて、とんでもございません。 以前から、スタッフ間で問い合わせへの対応が食い違うことがあり、
今回の件で意志の統一ができたことは、良い機会になったと思います。

当店では、冬の時期以外に銀杏を扱うことが無いもので、冬以外に食べ続けるのは自然に反するのではないか、
体にも良くないのではないかと、勝手に思い込んでしまったことのようです。

確認の取れていないことを申し上げて混乱させてしまい、大変申し訳ございませんでした。

また、銀杏の処理方法を詳しくご報告頂き、ありがとうございます。是非、参考にさせて頂きます。

このような商売をやっておりますが、私共は、まだまだ素人で、分からないことだらけですので、
これからも、ご教授頂けると有難いです。     今後とも、よろしくお願いします。
   *          *            *           *

このメールからもう一度銀杏について調べたら、ギャバ が浮上しました。ここでは詳しく述べませんが、

銀杏を食べるのを止めたら、以後赤血球数が正常範囲をキープしています。

再度言いますが、これは個人的な事で万人に当てはまる事では有りません。 実際、筆者の妻が同じ量の銀杏を食べ

ていましたが、体調不良になった事は有りませんでした。

自分の体の事を知り、少しでも長生きをしましょう。  その為には有る程度の体調管理記録を付けましょう。
筆者は下に載せたような表やグラフを作成して、体調管理をしています。

興味の有る方は表をダウンロードして大きくしてから見て下さい。

この章は二泊三日で書き上げました。 そろそろ、博士が帰って来る頃です。

このページを読んで肩が凝った方は、博士のマッサージを受けて下さい。 

  でも、今のままではいけません、それは私が一番良く分かります。
  今の私には主治医と言われるお医者さんが必要です。 素人があれこれ考えなくてすむように。
  それと、家からなるべく近い所、私の命を救ってくれたお医者さんは家から1km離れていませんでした。
                                          2010年06月30日
              もう少し